【ハルタ volume74 感想③】煙と蜜、山を渡る、ミギとダリ、不死の猟犬

 引き続き、今月号のハルタの感想です。

・長蔵ヒロコ「煙と蜜」
 文治と姫子の二人きりの交流回。文治が髭を生やしたらどんな感じになるのかという話から始まり、姫子と折り紙で作った髭を付けあっているうちに、お互いの顎や頬を触りあって違いを認識する展開になります。
 折り紙で遊んでいるときは子供の遊びという感じで微笑ましかったのですが、急に大人っぽく色っぽい雰囲気になってむずむずしました。こういうの好きな人は本当に好きなんだろうなと思います。

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いろんな髭のかわいい文治さん。色っぽい文治さんを見たい人はハルタ買ってください。


・空木哲生「山を渡る」
 新入部員を含めた山岳部員が初めてテントで一泊し、翌日の日の出を堪能します。青春で浮かれている学生たちを大目に見る周りの登山家が大人でかっこいい。
 入間がでっかい犬のぬいぐるみ抱いて寝ているなと思ったら、やっぱり突っ込まれていました。今後は一歩踏み出し、ぬいぐるみのサイズダウン(SからXXSへ)を決めるのですが、本編でも言われてましたがLサイズってどんななんでしょう。

・佐野菜見「ミギとダリ」
 真実を暴こうとするサリーちゃん(ダリ)のところへ、ミギが二階の窓から乱入しようとし、催眠状態の瑛二に突き落とされます。ダリがミギを助けた際、サリーちゃんの正体がばれてしまい、二人の間に亀裂が?という展開。一心同体だった双子が別々の存在になるというのは、たぶんオマージュもとになっている「悪童日記」からも運命づけられている展開なのかも。
 ダリは二人の母を殺したのは瑛二だと結論付けますが、もうひとつ裏がありそうな感じです。

・八十八良「不死の猟犬」
 ママによる過去語り。想い人がRDSで死んだことがきっかけで朱華が狂い、ママがやむなく処理する展開。直後に妊娠したことで、己がどこまでもシステムの管理下にあることを悟ったママは、猟犬の使命を投げ捨ててシステムをつぶすことを誓います。
 こういう造物主に歯向かう被造物みたいな展開は個人的にはとても好きで、絵にも力が入っていてかっこよかったです。
 ところで、システムの目的は、人間を完全に管理して質の良い人工知能を作り出させることのようですが、なぜ人工知能を得る必要があるのかという点と、ここまで世界を管理できる存在なら人工知能くらい自分で作り出せるだろうという点が気になりました。でもそういう設定に踏み込むような作品ではなさそうです。


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