【ハルタ volume74 感想④】乙嫁語り、ハクメイとミコチ、ふしぎの国のバード、手つかずの国、欅姉妹の四季、おもちゃとお茶を

 今月号のハルタの感想の続きです。これでラスト。

・森薫「乙嫁語り」
 双子のライラとレイリがタラスと意気投合します。宴会が終わって、みんなで写真を撮った後、海へ行くことに。
 面白いのだけど、ストーリーらしいストーリーがないのでいつも感想を書くのに苦労している気がします。次号は水遊び回らしいです。
 タラスが故郷の砂漠地帯を「土が多くて水が少ない」と説明するのですが、双子がどんなイメージをしたのか知りたかったです。写真が珍しい時代に遠くの土地の話は、ものすごく想像力が試されますね。

・樫木祐人「ハクメイとミコチ」
 ハクメイとミコチが大きい者たち(狐とか猫とかアナグマ?とか)の宴会に参加する回。どのキャラがなんの動物なのかあまり把握していないので、紹介が欲しくなりました。
 大きいキャラは食べ物も着るものも住むところも大変だろうなと普段読んでいる時から思っていたら、まさにそんな感じのテーマの話が来ました。いろんな工夫をして神経をつかいながら街に住んでいることが、今回の話からわかります。あとはあの世界だと虫キャラも何かと苦労していそう。

・佐々大河「ふしぎの国のバード」
 共に旅を続けることを決めた伊藤とバードが、マリーズ氏に手紙を出すとともに、道中で出会った人々からの手紙を受け取ります。
 歩荷のおゆうさんや、日光のお春の現状が知れて、これまでの集大成みたいな回。日光金谷ホテルは現在でも営業されている実在のホテルなのですが、そこに続くのだろうとわかるお春の心意気も感じられました。
 現実的にはうまいこと届かなかった手紙も結構ありそう。この時代の手紙は、手元に届くだけで感動ものだと思います。

・金箱さくら「手つかずの国」
 連作短編。水上の集落に暮らす少女が、想い人の驚いた顔を写真に収めようとする話。
 舞台の日渡地区は検索で出てこず、実在の町ではなさそうだけれど、こういう暮らし方をしている町自体はインドネシアとかにありそう。洗濯物がいたるところに干してあるところに、生活感を感じます。
 あと主人公の少女のカメラが、今にも水没しそうではらはらしてました。

・大槻一翔「欅姉妹の四季」
 最終回です。男に幻滅したいずみが立ち直るまでの話。
 陸上部の後輩男子を追って走りだすという終わり方で、青春っぽいけれど、もう少し続きがありそうだと感じました。煽りによると単行本で描きおろしがあるらしいので、そちらが本当の締めということでしょうか。

・井上きぬ「おもちゃとお茶を」
 仲違いしたかつての親友の思い出を、先生は忘れることにしたけれどレネットはずっと覚えているという話。
 天真爛漫なレネットですが、レネットには死や衰えはあるのでしょうかね。重い展開にもつながり得る内容だと思いました。




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